制限予算のめやす1000円で、探し当てるおいしい“おみや”、志あるお店…苦闘の末の歓喜の味をご披露。

美的団子三姉妹。

ロマンを込めた唐芋スイーツ 『宇宙への串団子』(鹿児島県)

 天高く馬肥ゆる季節ですね。秋の味覚の代表格さつまいもを使ったお菓子で、ほっとひと息しませんか。

さつまいもの一大産地といえば鹿児島県大隅半島。この地方では中国から沖縄を経て伝わったさつまいもを唐芋と呼ぶのだそう。豊かな自然に恵まれたこの土地に直営農場を持つ「フェスティバロ」のお菓子の材料となる唐芋は、すべてここで栽培されたもの。唐芋が一番おいしくなる秋の間に収穫し、ひとつずつチェックしながら手作業で皮をむいていきます。こうして自然の色と風味を生かしたお菓子ができあがるのです。

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 選び抜かれた唐芋を使ったお菓子の中でも見た目のかわいらしさに編集部一同ホレ込んだのが、3種類の唐芋でできた『宇宙への串団子』。「さつまいもコンクール」で、鹿児島県知事賞にも輝いた逸品です。ところでなぜ宇宙?それはアメリカのある大学で、アメリカ航空宇宙局(NASA)の依頼により宇宙ロケットの中で唐芋を栽培する研究が進められていることから。唐芋は栄養バランスがや葉の光合成でロケット内に新鮮な酸素を供給できると世界的に注目の的。桃太郎がきび団子を持って鬼退治に出かけたように、宇宙へ勇ましく飛び立つお菓子としてイメージされたロマンのこもった名前なのです。
団子の美しく鮮やかな色は、それぞれ違う品種の唐芋によるもの。紫はミネラルたっぷりのアヤムラサキ、紅はカロテン豊富なベニハヤト、そして鹿児島でもっともポピュラーなコガネセンガンの黄色。それぞれの唐芋の味を楽しめるように甘さを控えめにして、3種類の芋あんを軽めに焼き上げてあります。お茶とご一緒に、宇宙への夢を存分に味わってください。


夢とロマンが詰まった唐芋テーマパーク
【フェスティバロ「唐芋ワールド」】
鹿児島県鹿児島市呉服町1-1
TEL099-239-1333
http://www.festivalo.co.jp/

■デザイン/有限会社ガラモンド ■写真/オフィスtag 谷内寿隆

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