
宮沢賢治と可否(コーヒー)を。

早いもので今年もあと少し。何かと気ぜわしい季節ですね。そんな時こそ仕事の手をちょっと休めて、お茶とお菓子でリラックスしたいもの。
今回ご紹介する冬のお茶菓子は「くるみクッキー」。素朴な味わいで全国にファンを持つお菓子です。岩手県盛岡にある「光源社」は大正13年(1924年)創業、最初は出版社としてのスタートでした。創立者が岩手を代表する作家・宮沢賢治の1年後輩だった縁から、童話『注文の多い料理店』の初版本を出版したことでも知られています。「光源社」という名前も賢治が付けたものだそう。現在はこだわりの目で全国から買い付けた布や漆器、鉄器、海外の民芸品などをセレクトしたショップとして人気です。そんな光源社の創業の精神は、売れるものよりも自分が好きなものを。作り手の温もりが感じられるものを紹介していきたい。その思いは今も変わっていません。
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そんな作り手の心が伝わる「くるみクッキー」は、光源社の中庭にあるカフェ「可否館」で、コーヒーに合うお菓子として考案されたもの。約20年前に登場以来、変わらぬ製法と材料で丁寧に作られています。粗く刻み、カラメルがけしたくるみをたっぷりはさみこんだクッキー生地は驚くほどやわらか。ひとくち食べると、バターがほのかに香る生地が口の中でほろっとくずれ、歯ごたえのある香ばしいくるみがしっかり主張して…。自然の甘さが引き立って、特に濃いコーヒーによく合います。木版画風デザインのパッケージも人気が高く、食べた人の多くがおみやげにするというのもうなずけます。
みちのくの大地、岩手で作られるふるさとの味。やさしい温もりに心癒されてください。
宮沢賢治ゆかりのショップ
【光原社(こうげんしゃ)】
岩手県盛岡市材木町2-18
TEL019-622-2894
■デザイン/有限会社ガラモンド ■写真/オフィスtag 谷内寿隆

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学生時代を送った神戸で39年ぶりに教養課程の中国語クラスの同窓会に参加した。いい歳こいて30分後にはみんな子供だった。