制限予算のめやす1000円で、探し当てるおいしい“おみや”、志あるお店…苦闘の末の歓喜の味をご披露。

メイド・イン・神戸。

女性パティシエが作る幸せのお菓子。 『ブッセ詰め合わせ』(兵庫県)

 冬の寒さも今がピーク。寒い外から戻ってきたら、まずは温かいお茶でほっと一息。そんな至福のひとときには、やさしい味わいのお菓子がぴったりですね。

 昔から多くの外国人が住み、今も異国の雰囲気が残る神戸。名だたるパティスリーが軒を連ねる洋菓子の街としても有名です。そんな神戸の山手・六甲の閑静な住宅街に「アマンディーヌ」が店を構えたのは1984年のこと。それから20年以上、繊細でクオリティの高いお菓子を作り続け、舌のこえた神戸の人たちに支持されてきました。店名の由来はフランスの代表的なお菓子から。そのエレガントな響きは、当時女の子の名前としても人気があったそう。その気持ちを大切に、スタッフは今も全員が女性です。季節を感じることができるように旬の果物を使ったケーキが並び、ディスプレイからラッピングに至るまで、女性ならではのやさしさと細やかな気くばりにあふれています。

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 今回編集部が選んだのは、ふわふわ生地にとろけるクリームをはさんだ『ブッセ』。空気をたっぷり含ませながら泡立てたメレンゲを加えて焼き上げた生地は、とびきりふわふわの口当たり。味のバランスに気を遣いながら何度も試作を繰り返したという自慢のクリームは、ホイップしたバターをプラスしているのにしつこくなく、口のなかですっと溶けていきます。柑橘系のリキュールを加えているので、後味もすっきり。いくつでも食べられます。卵と牛乳で作ったアングレーズソースがベースのプレーン、甘みとコクのチョコレート味、ヘーゼルナッツとアーモンドをペースト状にしたプラリネ味、3つの味を詰め合わせました。

 春までもうすぐ。温かいお茶と心のこもったお菓子でほっと温まりましょう。


神戸山手の人気パティスリー
【アマンディーヌ】
兵庫県神戸市灘区篠原北町2-2-12
TEL078-861-0008

■デザイン/有限会社ガラモンド ■写真/オフィスtag 谷内寿隆

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