
焦げと厚みは職人技

日本は昔から米に親しんできた国。和菓子にも米やもち米が原料となっているものがたくさんあります。今回ご紹介するのは、気軽に食べられるおやつとして不動の人気を誇るお煎餅です。
東京都庁がある新宿の西に位置する中野区。どこか懐かしい雰囲気が残るこのエリアに「如庵」はあります。こちらのお煎餅は、家庭用はもちろん、ちょっとしたおつかいものとしても人気で、地元の人たちに長く親しまれているお店です。
お煎餅といえばやっぱりあの堅さが信条。なかでも「如庵」では、特に“厚焼”にこだわっています。餅にした生地を型で抜くときに少し厚みをつけることで歯ごたえが増して、さらにじっくり乾燥させることで堅さと素材の旨みが引き出されるのだそう。お煎餅の原材料となるのは主に国内産のうるち米と水、醤油、塩だけとシンプルそのもの。それゆえ味にごまかしが利きません。素材を大切にするという伝統を守りながらも工夫と改良を重ねて新しい味にチャレンジし、さまざまなお煎餅を作り続けています。
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今回編集部が選んだのは、直火で丹念に焼き上げた厚焼の生地に香ばしいお焦げをつけた“焦がし煎餅”。香ばしい醤油と生地の旨みが引き立つ薄塩、お煎餅本来の味わいが楽しめる2種類の味の詰め合わせです。割った瞬間、焼きたての香ばしい風味が広がって、厚みのある生地の歯ごたえは抜群!かみしめるほどに素朴なおいしさが感じられて、昔ながらの堅焼き煎餅を思い出される方も多いことでしょう。また堅いものを食べると集中力が高まって、ストレス解消にもなるのだとか。
仕事の合間にお茶を飲みながら、お煎餅を一枚。ぜひ素朴な風味とおいしい歯ごたえを楽しんでください。
伝統を伝承し、お客様に喜ばれる味を。
【如庵(じょあん)】
東京都中野区弥生町4-14-4
TEL0120-148-249
http://www.jyoan.co.jp
■デザイン/有限会社ガラモンド ■写真/オフィスtag 谷内寿隆

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学生時代を送った神戸で39年ぶりに教養課程の中国語クラスの同窓会に参加した。いい歳こいて30分後にはみんな子供だった。