

書を感じてください。

■表紙の人
紫舟さん
書家(東京都)
紫舟さんは書家である。
けれど、伝統的な書の世界とは異なる道を模索してきた。
それは、つねに「自分が求めているもの」に真摯であろうとする紫舟さんの
生き方そのものだ。
「書には、美術品としての要素と、
文字を表わす表現手段としての要素があると思う。
私は後者の可能性を信じて書き続ける」
これは紫舟さんのホームページの彼女自身のコメントだ。
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書くのは文字だ。ロゴであったり、タイトルであったり、商品名だったりする。
紫舟さんの書は、文字の手前にある伝えたいことそのものを
ダイレクトに見る者に響かせようとする。
文字の手前にある思いや気持ち、輝き、生き様といった
言葉や形で表現できないものを、「書」をメディアに伝えているのだ。
ドキドキしたり、あったかくなったり、
肩の力が抜けたり、ふと自分を見つめ直したり。
紫舟さんの「書」はきっと国や言語がちがっても、心に響くにちがいない。
・ ・ ・
愛媛→神戸→奈良→東京と、ずっと「自分が求めているもの」に
まっしぐらに生きてきた紫舟さん。
神戸での会社員の頃は、海外撮影に出かけたりする華やかな職種であった。
けれど、何か違う。
すべてを捨てて、「無」になり、悩み抜いて見出したもの。
それが子どもの頃から高校時代まで、段という段をとり
特待生となった「書」であった。
2007年秋の動きは、<紫舟ワークショップ>の開催。
以下は、その弁・・・・
< 字がうまく書けないのは、
その機能の字を使っているから。 >
多くの人は「字が下手で…きたなくて…」と言う。
と言われていつもすぐ答えられる!理由は簡単!
それは、メモ行為として文字を使っているから。
こどものころ平仮名だって漢字だって、みんなお手本のようにうまかった。
先生にほめてもらって文字のおけいこを時間をかけてきれいに書いた。
そこから段々、板書がふえ記憶のために手を動かし書くことがふえ、
大人になった今、ほとんどの人がもう、「書く=メモする」ことになっている。
でも嘆きはノーサンキュー!文字には、
誰かにこころを伝えるために書く機能だって備わっているっ!
そうすることでふたたびきれいなやさしい文字と出逢えるはず!
『 誰かのことを想いながら こころを込めて時間を費やし 自分の手で書く 』
そんな、ワークショップができました。
<紫舟ワークショップ(東京初!)>
9/15(土) 表参道ヒルズ 「なまえを書く」 シブヤ大学
10/6(土)・7(日) 恵比寿ガーデンプレイス 〜love letter project〜
「誰かのことを想いこころを込めて時間をついやし自分の手でラブレターを書く」
※9/8 朝日新聞夕刊(全国)掲載されます!
(主な仕事)
・NHK美術番組「美の壺」題字・掛軸・文字一式
・朝日新聞 週連載「いい名」
・朝日新聞webアスパラクラブ、隔週連載「一語一会」
・世界遺産東大寺の東大寺整肢園壁画
・ロンドン京懐石「生」ネーミング&屋号(ミシェラン星受賞)

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学生時代を送った神戸で39年ぶりに教養課程の中国語クラスの同窓会に参加した。いい歳こいて30分後にはみんな子供だった。