制限予算のめやす1000円で、探し当てるおいしい“おみや”、志あるお店…苦闘の末の歓喜の味をご披露。

麻布十番の豆菓子。

煎りたて、作りたてへのこだわり。 『豆菓子詰め合わせ』(東京都)

 爽やかな初夏の香りいっぱいの新茶が出まわる季節です。おいしいお茶には、おいしいお菓子。仕事の合間のちょっと一服、お茶のおともに老舗の豆菓子はいかがでしょう。

 東京・麻布十番商店街にある「豆源」は慶応元年(1865年)創業。麻布十番は、近くに六本木ヒルズの高層ビル群、各国の大使館が建ち並ぶ都心にあって、昔ながらの下町情緒が色濃く残る場所。地下鉄大江戸線が開通して以来、人気のスポットとして、いつも多くの人でにぎわっています。たい焼き屋や洋食屋など気のおけない店が軒を連ねるなか、香ばしい胡麻油の匂いで足を誘うのが「豆源」です。豆菓子の店らしく、鳩をモチーフにした看板が目印。店頭で、おかきを揚げたり、豆を煎る職人さんの手際のよさに思わず見入ってしまいます。江戸時代から変わらない製法で、煎りたて、作りたてにこだわり、いろいろな味の豆菓子はもちろん、おかきや煎餅などバリエーションはなんと100種類以上!

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 その中でも編集部が厳選した3品がこちら。人気ナンバー1の「おとぼけ豆」は、青海苔、きざみ海苔、海老、3つの味の香ばしい落花生が大好評。アツアツの黒蜜に落花生をからめた「出世豆」は、もともと端午の節句の祝い用に作られたもの。オフィスのお茶菓子にと、特に選んだ縁起の良い一品。黒砂糖のやさしい風味が広がる奥深い味わいです。「揚げおかき」は、こんがりしょうゆ味がクセになるロングセラー。天日干しされた生地を高温の胡麻油でカラッと揚げ、だし汁を加えた特製しょうゆにサッとつけて乾燥させています。

 どの味も一度食べたらやみつきになることうけあい。いつものお茶にこんなおやつがあれば、仕事もはかどりそうですね。


伝統の味を守り、長く愛され続ける名店。
【豆源本店】
東京都港区麻布十番1-8-12
TEL0120-410-413
http://www.mamegen.com

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